素人がキックボクシングを初めて気づいた初心者あるある。

こんにちは、最近ゲームをするとなんか罪悪感に苛まれてしまうゆでたまごです。小学生のときはあんなに楽しかったはずなのに。

 

今回、人生で初めてキックボクシングの大会に出ます!

 

「昔から格闘技が好きだった」「両学長がやっている」「人生1度きり、やれるうちにやってみる」ということで始めたキックボクシング。何やら「オヤジキック」という35歳以上のアマチュアキックボクシングの大会があると知り出場を決意しました。

 

そして、キックボクシング初心者のあるあるがいくつかあるので勝手に発表します。

 

 

 

マチュアの大会を見て自分なら余裕で優勝できるという勘違い

YouTubeでアマチュアの大会の動画を見て、「これなら自分でも優勝できるかも」って思った人がおそらく自分以外にも5000万人ぐらいはいると思うのですが、ジムで練習すればするほどわかってきます。

 

自分て思ってるほど全然強くない、、、。

 

ガチンコファイトクラブってありましたが、38歳にもなって完全に甘く考えてるアレになってました。

 

始める前はジャッキーチェンの映画見た後ぐらいの強気でいました。

 

キックボクシングにいる人は意外とみなさん優しい

ジムに初めて行くときは、めちゃくちゃ緊張します。特にキックボクシングジムは刺青入ってる人が多く怖いイメージです。

 

しかし、実際は皆さん優しく聞けば色々教えてくれます。大丈夫です、安心してジムのドアを開けてみて下さい。必要なのは最初の一歩を踏み出すほんの小さな勇気だけ。あとお金も!

 

 

2分ってめっちゃ長い!

これは3000万人ぐらいは経験あると思うのですが、久しぶりの運動で最初の縄跳びが2分持たないです。おやじになってから運動すると

「えっ、縄跳びってこんなにしんどいの」「体力めちゃくちゃ落ちてる」ってなります。

 

これは後からわかりますが、体力が落ちているだけでなく、縄跳びは両足同時に飛ぶより交互に片足ずつ飛んだほうがめちゃくちゃ楽です。ちなみにジムの縄跳びはタイロープと言って普通の縄跳びよりかなり重くなってます。

 

それと「2分って相当長い」と感じます。なので、年取って時間過ぎるの早いなぁって感じたら縄跳び両足跳びしてください。2分が永遠に感じます。おじいちゃんにやらせましょう。

 

ちなみにアスリートでも無呼吸で全力で動ける時間は30秒ほどです。

 

 

シャドーボクシングは恥ずかしくない!

初めは基本的にジムに来たら何していいかわからないですが、優しく丁寧に構えやジャブ、ストレートなどのフォームを習います。

 

まずはそれを身体に覚えるためにシャドーします。このシャドーも最初は恥ずかしいと思ってしまいます。誰かに見られてないかな、変なフォームになってないかなって。

 

安心してください、あなたはパンツ履いてますし、実際は誰も気にしてません。聞けば皆さん優しく丁寧に教えてくれます。聞いてなくても教えてくる人がいるぐらいと思ってちょうどいいです。

 

どんなに一流選手も初めは初心者です。

 

 

スパーの時の力加減がわからない

そして、ある程度ジムに通うと軽いスパーもやります。この時にありがちなのが、、、

「加減がわからない」です。どれくらいが軽いスパーなのか初めてだとわかりません。

 

しかし、スパーの力加減ははっきり言って相手によります。本当に軽くがいい人、蹴りはインパクト少し強めな人、実践向きにある程度強く打ってきて欲しい人、バラバラです。

 

中には軽くでお願いしますと言われたのに本人は強く打つので、同じぐらいの強さで返したら、強いので軽くと言われたりすることなども。ん〜、理不尽!

 

中にはヘッドギア付けずスパー入るので、こっちは相手の頭は打たないようにしてるのに、向こうはこっちがヘッドギア付けてるから容赦なく打ってくる人もいます。アナタモツケナサイ!

 

ここはスパー前に必ずどうして欲しいか確認するのが1番です。

 

一般的には

●対面シャドー、、、相手と向き合ってシャドー、当ててはいけない

●かるスパー、、、本当にかる〜くスパーリング

●マススパー、、、4〜7割程度の力

●ガチスパー、、、本気

 

僕は相手の打つ力と同じぐらいを心がけてますが、基本パンチ(頭)は弱め、蹴り(頭以外)は少し強めぐらいでもいいかもです。

 

ただ、小学校の肩パンと同じで、「あれっ!ちょっと強ない?」「ん、今度はもっと強ない」ってなってどんどんお互い気持ちが昂って強くなってくることもあります。軽くでもタイミングやカウンターで入ることもあるから、同じぐらいって難しいよね。打たれ強さも人によって違うし。

 

スパーはストレス発散や相手を倒すことが目的ではありません。

今自分が身に付けたいスキルを、相手にお願いして実践に近い状態で反復して身に付けるためにやります。

落ち着いて、自分の決めていた課題をスパーで実践するようにしましょう。

相手にダメージを与えることではなく、身につけたい技術を何度も反復することに集中しましょう。気づいたら上から目線の文章ですね、マウントとりたいんでしょうね、格闘技だけに。

 

 

サンドバッグでの怪我

他にも初心者あるあるですが、サンドバッグは初めは痛いです!

サンドバッグにもよりますが思ってる以上にサンドバッグは怪我します。

 

自分の場合サンドバッグでの怪我は

●拳の皮が剥ける

●手首を痛める

●脛の内出血

●肩がコキコキ鳴るようになってそのたびにズキって痛む

などです。

「皮が剥ける」と「脛の内出血」は1ヶ月有れば治って慣れます。手首はバンテージでしっかり固定してあげることと最初は無理に思いっきりサンドバッグを殴らないこと。肩も何度も無理に思いっきり殴ってしまって痛めてしまいました。あとは慣れてきます。

 

 

スパーでの怪我

歳のせいか、しょっちゅう怪我してました。今は慣れましたが、

●肋骨、おそらくヒビ。(4回ほど)

●左足親指の捻挫

●鼻血

●鼓膜穿孔

●色んな所の内出血

などなど。肋骨はちゃんと腕でガードすべきです

 

自分はスパーでも4回ほどダウンしたことがあるのですが、

●頭痛が蓄積してダウン

●ボディで息ができなくてダウン

頭痛はキックボクシング初めてしばらく続きました。なぜか、スパーで頭痛が蓄積していきサンドバッグ殴ってもその衝撃で頭痛がすると言った状態でした。今はその症状は無くなりましたが、とても打たれ弱いです。

ボディも常に力が入ってるわけではないので、息を吸うタイミングでボディが入ると息ができなくなります

 

ガードは簡単に下がるもの

これはもうあるあるの中でもあるある。まぁ、ガードは下がります。下がるものです。

基本的にスポーツ全般で思ってることですが、「日常でやらない動きを意識せずに反射のレベルで動くようにする」ことの積み重ねだと思ってます。

 

ただ、ガードなんて手を顔の前に上げるだけでしょって思ってましたが、ガードを上げたまま片方の手で攻撃など、防御と攻撃は一体化してて、初めは攻撃と防御は別々に動いてしまいます。

 

ガチッとガードするなら、両肘を胸に当てて、その腕の中に頭を入れて、グローブはおでこにつけないと衝撃でガードは弾かれるし、自分の手で自分の顔に殴ることになり衝撃が来ます。

 

ガードの上からでもめちゃくちゃ効く

全然痛い!聞いてた話しと違うやん!ってなります。

パンチ力の強い人とやったら100%ガードの上からでも十分倒される自信があります。

 

自分の中のディフェンスの優先順位では1番は離れる、2番は避ける、最後にガードですが、はっきり言って離れたり・避けたりは難しいです。頭の中ではナジーハメドみたいにやっても、実際はできません。

 

相手の大振りでも避けるのは難しいです。逆に素人同士ならこちらが大振りでも当たります。

 

相手を見る

1番効く攻撃は見えてない攻撃です。力が入ってようが入っていまいが、見えてない攻撃は効きます。

 

なので、しっかり相手を見ないといけないのですが、人間には生理的な反射があります。

 

顔に何か飛んできたら目をつぶります。これを練習で意識して目をつぶらないようにしないと、パンチが見えないので攻撃が効いてしまいます。

 

特に最初は本能で相手からラッシュもらったら怖くて横を向いたり頭を下げたりしてしまいますが、これはめちゃくちゃ危険です。

怖くてもしっかり前を向いて相手を見ないといけないです。

 

 

体重差を舐めたらアカン

体重差よりもやっぱりスキルやスタミナとかそういう方が強さの要因でしょって思ってました。パッキャオもいるしね。

 

しかし、体験してみるとわかりますが自分より10kg重い人、自分より10kg軽い人のパンチは全然重みも違います。

 

これだけ階級が細かく分かれているのはそれだけ重い方が有利だという証拠でもあるし、YouTubeでもアメフトの体重140kgの人が70kgの柔術の日本人チャンピオンに寝技で勝ってるし、体重差というのは強さの要因への影響はかなりでかいと思います。

 

ちなみに一番下のミニマム級(47.62kg以下)とその上のライトフライ級(48.97kg以下)ではその差は1.35kgであるのに対し、ライトヘビー級(79.38kg以下)から一気に差が開いてその上はクルーザー級(90.72kg以下)でその差は11.34kgの開いてます。

 

ヘビー級ぐらい重い階級だと10kgの差は自身の体重の10%前後だと思いますが、これが50kgと60kgの人だと自身の体重より20%も割合が増えます。

 

これがもっとお互いの体重が軽くなると体重に対する割合の差も大きくなるので、強さはより差が開くのかなと思います。小学生で女子の方が成長が早く、男子より女子が力で勝ってしまうなんてことはザラにあるでしょう。

 

運動エネルギーの式は

1/2mv2乗なので、重さはそのまま衝撃のエネルギーになります。

パンチの威力として腕の重さも関係しますし、そのパンチに体重をのせると比例して威力が上がります。

 

ちなみに一般的な人間が平均して勝てる野生の生き物の体重は30kg以下とのこと。それほど、野生と人間の差はあるということですね。

 

中学校の時にもし人間にウォーズマンやウルバリンみたいに手に爪があって、蛇のような毒を出せたら道具無しで食物連鎖の頂点で最強だという意味ない説を友人に力説してたのを今でも覚えてます。

 

スタミナきれるとダメージも効く

よくテレビの試合でお互いスタミナ切れて、あんなヘロヘロパンチだと効かないだろうと思ったらそのパンチでダウンなんてことあると思います。スタミナが切れるとダメージ倍増します。なのでスタミナは攻撃面だけでなく、防御力としての面も有ると個人的には思ってます。

 

他にも気づいたことはたくさんありますが、長くなったので終わります。

要するに、「ちょっとは俺を楽しませてみろよ」ってセリフはマンガではかっこよく見えるのに、現実世界ではダサくて実際には使えないということです。