【本要約・感想】お金持ちになれる黄金の羽の拾い方

どうもゆでたまごです。

 

今回は「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」について感想と思ったことを述べたいと思います。

 

全体的に、世の中の制度の歪みをうまく利用して合理的にお金を減らさない・増やしていくことを「黄金の羽の拾い方」と表現しています。

 

この本では現在のことだけでなく、昔使えていた手法なども詳しく知ることができます。

 

そしてジャンルとしては、投資手法、マイホーム、保険、法人、など多岐に渡ります。

 

以前は使えて現在は使えない手法などもあるため限られはしますが、考えさせられることも多い本です。

 

というのも、再現性がある手法ではあるもののそれを好んでやりたいと思える手法でもないものも含まれており、筆者自身も「嫌悪する人もなかにはいるかもです」と述べています。

 

ただ、事実を書いて世の中の深い部分まで切り込んで書いてあることは貴重な情報だと個人的には思います。

 

一部例としましては、国税庁OBが税理士をおこなっているが、そのOB税理士担当の会社には税務調査が来なかったり、甘い調査で終わるということがあるかもよ〜的な内容です。

 

事実多くの企業が有名OB税理士を担当として雇っているとのこと。

 

この辺りはなかなか声を大にして言えないような内容ですね。

 

本の後半部分から税金について多くのページを割いてますが、個人的にもこの部分は「お金を増やす」ということにはなくてはならない知識であり、破壊力も強いと思いました。

 

税金をコントロールすること(脱税ではなく、合法的に節税する)はお金持ちになるための前提条件であると思います。

 

最後にこの本でとても心に響いた一文を載せて終わりたいと思います。

「もはや老後の面倒はみてくれないなら、人はいったんリタイアしたら資産の運用益からキャッシュを手に入れるしかない。それは誰もが最後は、一人の投資家として生きていくことになるということ」

 

個人的には2003年から2013年の間の資産運用で成績が良かったのは「1位、亡くなった人」であるというデータから、最後も運用益からのキャッシュフローも資産残高を決して知らずに、定期で定額引き落としするということが精神的にも、結果的にもある程度良い成績が得られるのではと思います。

 

それが唯一の一人の投資家として生きていかなくても良い手段ではないかと思います。(投資はしているという事実はありますが)

 

昔は、自分もこの全員投資家になるから、資産運用を国民全員がして、きちっと勉強して資産は把握して、暴落にも耐えれるメンタルを鍛えないと将来リタイアしたあとが不幸になると考えていました。

 

しかし、友人は投資をできるだけしたくないということを聞いて考えが変わりました。

 

世の中には投資が嫌いな人もいる、投資に費やす時間をたっぷり使って人生を終えるよりも、投資成績はほどほどでよいので、投資をしない時間(投資について考えなくて良い時間)を多く確保し、その代わり家族の時間や大切な人との時間に使った方が幸せな人だってたくさんいることがわかりました。

 

どちらが死ぬ直前の最終的に幸せだったかなんて、資産運用の金額の大小でははかれません。

 

仮に毎日1時間は投資の勉強している人と、投資の勉強一切せずに定額積立して、リタイア後に定額引き出しした人がトータル300万円の差があってもそれは誤差だと思うし、投資の勉強をしていない分その人は投資の勉強をしている人よりもより豊かな人生の時間を味わえたのかもしれません。

 

自分は投資が好きだから投資の時間に割いてしまいますが、投資がそんなに好きでない人がいること、その事実を踏まえて現在では多様性を尊重すべきではないかと考えています。