【本要約・感想】FIRE 最強の早期リタイア術を読んで

どうもうゆでたまごです。

 

今回、有名なFIREをされている方の本を読んでみました。

 

多くの人がFIREしたいと思っていると思いますが、

●一体どうやったらFIREできるの?

●それは再現性あるの?

●実際FIREした人はどういった生活しているの?

 

これら疑問が解決される本であり具体的に数字で示されており、もちろん再現性がある手法だと思います。

 

しかもこれがメインとしてインデックス投資されている方の4%出口戦略を実践されているから、ものすごく貴重な体験を知ることができます。

 

この本で自分が一番学んだのは

「現金クッション・利回りシールドを利用する」です。

 

インデックス投資ではトリニティスタディによると4%ルールで取り崩すと95%が30年経っても資金が尽きないことですが、一番の懸念点として逆に5%の人が資金が途中で尽きてしまうことにあります。

 

そのパターンとして考えられやすいのはFIREした序盤に暴落が起きる場合です。

 

インデックスは積み立ての時は暴落時も淡々と買い増しすることで力を発揮します。逆を言うと絶対にやってはいけないのが、暴落時の狼狽売りです。

 

取り崩す時は、この暴落時の売りをしている状態と同じになっているため、これをいかに回避するか、資金を途中で尽きないようにするかの工夫がこの「現金クッション・利回りシールドを利用する」です。

 

ようは、できるだけ

●株の資産を取り崩さないで防衛資金の現金を取り崩す→現金クッション

●配当金を生活費に回す→利回りシールド

 

といった工夫です。

 

ほかにも、旅行による土地のアービトラージを利用するという方法があります。

この著者はFIRE後に一年かけて世界一周をしていますが、1年間の支出は結局自国の生活費と変わらなかったという事実を学びます。

 

その経験から暴落時は東南アジアなどの生活費が抑えられる国の滞在期間を増やすことで支出を減らし、暴落を乗り切るという手法をとっています。

 

また、覚えておきたいデータとしては過去の暴落は平均2年です。最長で暴落期間は5年であったため、5年分の暴落に耐えられるようにしておけばこのインデックスの5%での資産枯渇になることはほぼないということになります。

 

あとは、リバランスも大事かと思いました。

アセットアロケーションで債券の保有がある場合は、株の暴落で比率が崩れたら、リバランスが効果的であるということも学びなした。

 

リバランスを単なる調整ぐらいにしか認識していませんでしたが、リバランスをするということは

株暴落時に

●債券の資産を株に回す

→儲かっている債券を売り、割安になっている株を買っている

→暴落が戻れば大きな利益を得る可能性がある

 

ということだと知りました。

 

あと、学ぶべきはインデックスではFIRE時に暴落時を受けると精神的にやばくなると思ってましたが、やはりメンタルが強くないといけないんだと思いました。

 

この著者も暴落でもう後ちょっとで資産を売ってしまおうとしていたと書いてあります。

 

インデックスをしていると資産の増加を何年もワクワクしてみているので、その分子さんが目減りしていくことへの耐性を十分に鍛えていないと幸せにはなりにくいのではと感じました。

 

疑問に思ったのは、暴落時に必要とする。現金クッションと利回りシールドを合わせると結構な資産が必要だと思うので、その分をインデックス1本に絞って資産構築するとより早期FIREが達成できたのかもという疑念が残りました。

 

ただ、とてもためになる本であることは間違い無く、想像で喋っている人より、現に出口戦略している人の意見は貴重だと感じました。

 

今回のコロナショックでのメンタル部分や乗り切り方についてもっと知りたいところではありますが、ぜひみなさんも一読してほいしい本です。